10月26日、お陰様でピアノリサイタルを無事に開催する事が出来ました。
お忙しい平日の夜にコンサートにお越し下さいました皆様に、心より御礼申し上げます。
また、ゲネプロからずっとピアノの音作りを見守り、助けて下さった
調律の齋藤勉さん、ホール内・受付・録音録画・ドリンクサービスなど、
沢山の事を同時進行で手際良く進めて下さったスタッフの方々、
細かい要望にも快く対応して下さったムジカーザの皆様に改めて御礼申し上げます。
そして、ハードスケジュールの中でも丁寧に一緒に曲を作り上げて下さった
チェリストの江口心一さん、素晴らしい曲を今回のために新しくアレンジして
下さった作曲家の井上一平さん、お二人には感謝の気持ちで一杯です!!
本当にありがとうございました。
今回、演奏会において周りの方々のお心のこもったサポートが
奏者にとって如何に大きな助けとなるか、という事を改めて実感し、
自分は本当に素晴らしい方々に囲まれている幸せ者だな、と深く深く感じました。
さてコンサート・プログラムについて。
メインとしては、今までのリサイタルで一番大きなソロ曲
『ドビュッシー前奏曲集第1集』を演奏しました。
全12曲を休み無く通して40分強のプログラム(それだけで前半終わりです)、
実際、聴いて下さるお客様にもかなりの忍耐を強いてしまったと思います。
それでも、この前奏曲集はフランス留学で最初の年に勉強した曲集であり、
師匠パラスキヴェスコ先生の十八番でもあり、
「いつかリサイタルで通して弾きたい!」と思い続けていたものでした。
『ミカ、この曲集は小さな花々でできた一つのブーケ(花束)の様なもの。
全曲纏めて弾かなければ、本当の美しさは伝わらないのだよ!』
とは、今も心に残るパラスキヴェスコ先生のお言葉.....。
この様に思い入れが強いからこそ、かえって中々プログラムにあげる勇気が無く、
気が付けばデビュー・リサイタルから早20年以上経っていました。
そして最近やっと自分の中で「ドビュッシーの音」が本当の意味で腑に落ちるように
なったので、今回思い切って演奏しました。
(次へ続く.....)